CM4キャリアボード『CM4MBシステム開発ボード』に搭載するRaspberry Pi CM4には、様々なバリエーションがあります。
- Wifi, BTの有無
- オンボードのeMMCか、microSDカードのどちらを使うか
- RAMサイズはどのくらいにするか
Wifi, BTの有無
CM4MBには有線LANポートがありますが、無線機能のWifiやBTを利用をするなら、予めCM4にインストールされているバージョンを選択してください。
無線機能が搭載されているCM4を採用したけれど、使用しない場合にはCM4MBボード上のソルダパターンを変更することによって機能をディセーブルにすることができます。その分、消費電流も減ります。 ※WifiとBTを個別にディセーブルできます。
オンボードのeMMCか、microSDカードのどちらを使うか
CM4はeMMCとSDカードを同時に使えません。SDカードを利用できるのはLiteバージョンです。
一般的に、eMMCはSDカードより物理的な破損に強く、信頼性が高いです。また、eMMCはSDカードよりも高速アクセスが可能です。しかし、SDカードも高信頼性、高速なタイプが入手できるので、eMMCがSDカードより絶対有利とは言えない状況です。
eMMCを選択した場合、8GB/16GB/32GBの3種類が選べます。必要最小限の機能をインストールし、PCIe経由でFPGAとデータのやり取りができる状態では、5GB前後がシステムに消費されます。イーサネット経由でデータを送受信する様なシステム構成なら、16GBを選択すれば安心です。 データ収集を長時間行い、イーサネット経由でのデータ転送を頻繁に行わないシステムなら32GBか、SDカードを利用する方が良いでしょう。
以下は CM4-Lite(P/N:SC0683B 、SDカード 16GB、RaspberryPi OSインストール)での一例です。
RAMサイズはどのくらいにするか
1/2/4/8GBと4バージョンから選択できますが、4GBまたは8GBを推奨します。
選択するべきCM4はこれ
- Wifi/BTあり
SC0671B(4GB-RAM, SDカード)
SC0673B(4GB-RAM, 16GB-eMMC)
SC0674B(4GB-RAM, 32GB-eMMC)
SC0675B(8GB-RAM, SDカード)
SC0677B(8GB-RAM, 16GB-eMMC)
SC0678B(8GB-RAM, 32GB-eMMC) - Wifi/BTなし
SC0683B(4GB-RAM, SDカード)
SC0685B(4GB-RAM, 16GB-eMMC)
SC0686B(4GB-RAM, 32GB-eMMC)
SC0687B(8GB-RAM, SDカード)
SC0689B(8GB-RAM, 16GB-eMMC)
SC0690B(8GB-RAM, 32GB-eMMC)